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2018 / 03 / 15
21:45

勉強会 〜参考文献編〜

先日、さまざまなマイノリティを支援するグループIGEC浜松と、ギフテッド&2eのペアレンツ・グループ ギフテッド応援隊が主催の勉強会が浜松市で開かれまして、私もアメリカの大学院のギフテッド教育専門の修士プログラムにて学んでいる者として少しお話させていただきました。

 

大学院のクラスルーム以外でのプレゼンテーションは初めてだったため、経験不足、練習不足、睡眠不足の三拍子で、後半はとくに駆け足プレゼンとなってしまい、主旨をきちんと伝えられたのかどうか…

 

近々follow upの記事を書く予定です。

 

今日は当日使用したスライドや配布した資料の参考文献をお知らせしますので、またご確認ください。

 

 

References

Baum, S. M., Schader, R. M., & Hébert, T. P. (2014). Through a Different Lens: Reflecting on a Strengths-Based, Talent-Focused Approach for Twice-Exceptional Learners.Gifted Child Quarterly. Retrieved from

https://www.bridges.edu/uploads/6/3/7/5/63751333/gifted_child_quarterly-2014-baum-311-27.pdf

 

Berghold, S., Wirthwein, L., Rost, D. H., & Steinmayr, R. (2015). Are gifted adolescents more satisfied with their lives than their non-gifted peers? Frontiers in Psychology. Retrieved from

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4611085/#!po=1.28205

 

Colangelo, N. (2002). Counseling Gifted and Talented Students. The National Recerch Center on The Gifted and Talented. Retrieved from

https://nrcgt.uconn.edu/newsletters/fall022/

 

DAILYSUN NEW YORK. (2018). An IEP (Individual Education Program) and a section 504 Plan. Retrieved from

https://www.dailysunny.com/2018/02/21/edu1712/

 

Davidson Institute. (2018). Support for Gifted Programs vary greatly from state to state. Retrieved from

http://www.davidsongifted.org/Search-Database/entryType/3

 

EmbracingGiftedMinds. (2018). Retrieved from

http://egmjpn.com/

 

Gentry, M., Reis, S. M., Renzulli, J. S., Morgan, C., & Warren, L. Enrichment clusters: Using high-end learning to develop talents in all students (N. Matsumura, Trans.). Tokyo: Tamagawa University Press. (Original work published 1995)

 

Gifted and 2e Joho in America. (2018). Retrieved from

https://giftedinfo.exblog.jp/

 

Hébert, T. H. (2011). Understanding the social and emotional lives of gifted students. Waco, TX: Prufrock Press. ISBN: 978-1593635022

 

Matsumura, N. (2016). New framework of 2e education in America: Identifying and meeting the needs of students with hidden talents and disabilities. Retrieved from

https://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/10774/1/KU-1100-20161210-06.pdf

 

Montgomery County Public School. (2018). Twice Exceptional Students and Services. Retrieved from

http://www.montgomeryschoolsmd.org/curriculum/enriched/gtld/

 

National Association for Gifted Children. (2018). Asynchronous Development. Retrieved from

https://www.nagc.org/resources-publications/resources/social-emotional-issues/asynchronous-development

 

National Association for Gifted Children. (2010). Redefining Giftedness for a New Century: Shifting the Paradigm. Retrieved from

http://www.nagc.org/sites/default/files/Position%20Statement/Redefining%20Giftedness%20for%20a%20New%20Century.pdf

 

Neihart, M. (2011). The Impact of Giftedness on Psychological Well-Being. Supporting Emotional Needs of the Gifted. Retrieved from

http://sengifted.org/the-impact-of-giftedness-on-psychological-well-being/

 

Pixabay. (2018). Retrieved from

https://pixabay.com/

 

Rim, S. B., Siegle, D., & Davis, G. A. (2018). Education of the gifted and talented (7th ed.). Upper Saddle River, NJ: Pearson. ISBN-13: 9780134778594

 

Renzulli, J. S. (2001). Building a bridge between gifted education and total school improvement (N. Matsumura, Trans.). Tokyo: Tamagawa University Press. (Original work published 1995)

 

Renzulli, J. S., Reis, S. M. J. (2014). The Schoolwide Enrichment Model : A how-to Guide for yalent development (3rd ed.). Waco, TX: Prufrock Press. ISBN: 978-1-61821-164-4

 

Robert Wood Johnson Foundation. (2017). Visualizing Health Equity: One Size Does Not Fit All Infographic. Retrieved from

https://www.rwjf.org/en/library/infographics/visualizing-health-equity.html

 

Rochester SAGE Supporting Advanced and Gifted Education. (2018). What if Special Education Students got Gifted Education Treatment?  Retrieved from

https://rochestersage.org/2014/07/25/what-if-special-education-students-got-gifted-education-treatment/

 

Webb, J. T., Gore, J. L., Amend, E. R., DeVries, A. R., (2007). A Parent’s Guide to Gifted Children. Tucson, AZ: Upper Saddle River, NJ: Great Potential Press. ISBN13: 9780910707527

 

Wormald, C. (2015). Intellectually Gifted Students often Have Learning Disabilities. The 2e Twice-exceptional Newsletter. Retrieved from

http://www.2enewsletter.com/article_IntellectuallyGiftedStudents&LDs_Wormald_.html

 

 

2018 / 02 / 06
16:15

ギフテッドの一般的な特徴

ちょっと機会がありましたので、アメリカのギフテッド界では大御所の心理学者Dr. WebbがGreat Potential Press(と著書 A Parent’s Guide to Gifted Children 内)でリストアップされていた “ギフテッドの子達の一般的な特徴” を訳してみました。

 

訳の確認&推敲作業を手伝ってくれた友人Sさんに感謝の気持ちをこめて…

 

 

**********

 

 

Common Characteristics of Gifted Children

ギフテッドの一般的な特徴

 

ギフテッドの子達は、その能力や特徴は千差万別ですが、一般的に以下の特徴のいくつかを持ち合わせています。お子さんに特徴が多く見られれば見られるほどギフテッドである可能性も高いでしょう。ハイリー・ギフテッドの子達には特徴がより幅広く強烈に見られます。このリストはギフテッドに対する保護者の皆さんの認識を深めるために作成されました。学校とのコミュニケーション・ツールとして使用してもよいでしょう。

 

- Unusual alertness as early as infancy

〔早くて生後1ヶ月頃からの並外れた注意力〕

 

- Rapid learner; able to put thought together quickly

〔習得するスピードが速い。頭の回転が速い〕

 

- Retains much information: very good memory

〔記憶している情報量が豊富。抜群の記憶力〕

 

- Unusually large vocabulary and complex sentence structure for age

〔並外れた語彙力で年齢にそぐわない複雑な文を構成する〕

 

- Advanced comprehension of word nuances, metaphors, and abstract ideas

〔言葉のニュアンスや比喩、抽象的な概念をつかむ高い理解力〕

 

- Enjoys solving problems that involve numbers and puzzles

〔数字やパズルを含む問題を解くのが好き〕

 

- Largely self-taught reading and writing skills as a preschooler

〔幼児期にほぼ独学で読み書きを覚える〕

 

- Unusual emotional depth; intense feelings and reactions; highly sensitive

〔並外れた感情の深さ。強烈な感受性。非常に繊細〕

 

- Thinking is abstract, complex, logical, and insightful

〔抽象的、複雑、論理的かつ洞察に満ちた思考〕

 

- Idealism and sense of justice appear at an early age

〔幼少期から理想主義で正義感が見られる〕

 

- Concern with social and political issues and injustices

〔社会や政治の問題や不正に関心を示す〕

 

- Longer attention span, persistence, and intense concentration

〔強烈な集中力を長時間持続させる〕

 

- Preoccupied with own thoughts; daydreaming

〔物思いにふける。白昼夜〕

 

- Impatient with self or others’ inabilities or slowness

〔自己や他者の能力の低さや緩慢さにイライラする〕

 

- Ability to learn basic skills more quickly and with less practice

〔より少ない練習で、より速く基礎スキルを習得できる〕

 

- Asks probing questions; goes beyond what is being taught

〔授業で学ぶ範囲を超える鋭い質問をする〕

 

- Wide range of interests (though sometimes extreme interest in only one area)

〔興味の幅が広い(しかし一つの分野にのめり込むときも)〕

 

- Highly developed curiosity; limitless questions

〔好奇心が旺盛。疑問が尽きない〕

 

- Interest in experimenting and doing things differently

〔実験的な、新しい方法で物事に取り組むことに関心がある〕

 

- Tendency to put ideas or things together in ways that are unusual or not obvious (divergent thinking)

〔斬新かつ自由な発想で考えや物事をまとめる傾向(拡散的思考)〕

 

- Keen and sometimes unusual sense of humor, particularly with puns

〔鋭く、ときに風変わりなユーモアの持ち主。とくにダジャレ(などの言葉遊び)が好き〕

 

- Desire to organize things and people through complex games or other schemas

〔複雑なゲームやスキーマを通して物事や人をまとめたい〕

 

- Imaginary playmates (preschool age children); vivid imagination

〔想像の友達と遊ぶ(幼児期)。鮮明な想像力〕

 

 

Reference

Webb, J. T., Gore, J. L., Amend, E. R., DeVries, A. R., (2007). A Parent’s Guide to Gifted Children. Tucson, AZ: Upper Saddle River, NJ: Great Potential Press. ISBN 13: 9780910707527

 

 

 

2018 / 01 / 01
21:21

2018年ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

大学院での勉強が想像以上に大変で、せっかく始めたこちらのEGMサイトも、更新等ほぼ何もできなかった2017年となってしまいました。今年も学び優先の年となりますが、2019年夏の卒業を目標に、この2018年は継続の年としてひき続き謙虚に貪欲に学んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

皆さんにとって幸ある1年でありますように。

 

2017 / 11 / 24
02:00

リム教授による映画『ギフテッド』の解説

11月中旬、アメリカのNational Association for Gifted Children(NAGC)/ 全米ギフテッド教育協会のannual conventionが開催されました。今回のコンベンションでは、映画『ギフテッド』の脚本家トム・フリン氏がスペシャル・ゲストとして招かれており、フリン氏の『ギフテッド』にまつわる話&裏話を、ギフテッド研究者の大御所である心理学者シルビア・リム教授が、対談形式で、ギフテッドの専門家の立場から解析されていました。1時間半弱の長い対談でしたが、リム教授の分析、解説は非常に興味深いものでした。時間のある方は、英語ですが、ぜひ!(対談は動画の10.00頃から始まります。)

 

Click! ↓ 

フリン氏とリム教授の対談のFB動画

 

ギフテッドとはいっても個人の性格や得手不得手、家庭環境や文化的背景など千差万別であるため「ギフテッドにはこれだ!」という育て方があるわけではありません。社交的なギフテッドもいれば内向的なギフテッドもいるし、絵に描いたように優秀なギフテッドもいれば学校で落ちこぼれてしまっているギフテッドもいます。「ギフテッドには絶対にこれ!」と決めつけてしまうことなく、その個人に適切な(教育)環境を柔軟に与えることが(その子と周囲の)精神的安定につながり、そしていずれは幸せなり成功なりにつながっていくように思います。対談のなかでリム教授が指摘され、改めて「大事だな」と感じた点を以下に幾つか挙げてみました。(映画を観たことが大前提となりますので、あらかじめご了承ください。)

 

 

【映画『ギフテッド』におけるリム教授のポイント】

 

メアリーは数学の超ギフテッドであるが、ギフテッドには “マイルドにギフテッド” からメアリーのように “超ギフテッド” まで、様々存在している。

 

メアリーのような超ギフテッド(PG/Profoundly Gifted)は、ギフテッド人口のなかでも数少ないが、存在する。

 

メアリーは数学のギフテッドだが、ギフテッドのなかには数学やほか理系分野ではなく文学のギフテッドや芸術のギフテッドなども同等に存在している。(映画でメアリーを数学のギフテッドにしたのは、フリン氏の家族のなかに数学のprodigyがいるため。)

 

メアリーにも顕著に見られるように、ギフテッドは不均衡に成長していくのが特徴的だ。例えばスクールバスのなかで いじめっ子に立ち向かい容赦なく怪我をさせてしまう箇所など、正義感が強い部分もさることながら、知的な部分が大学生以上に秀でているのに対して精神的に未熟というか、そこは実年齢相応であったりする。

 

映画ではメアリーの叔父フランクと祖母エブリンが “メアリーの育て方” について対立するが、どちらの主張も間違ってはいない。

 

しかし、フランク、エブリン、どちらも極端に突っ走っており、実際の話であったらどちらの育て方も微妙である。

 

フランクも(メアリーの母である姉の死のトラウマから)「メアリーは子どもらしく普通に育てたい」と頑なになり過ぎているが、結局のところホームスクールで(教材を与えたのか実際に求められるまま教えたのかは不明だが)メアリーが高度な微分積分まで習得できる環境を整えたのはフランク自身であり、そこにフランクの葛藤が見られる。

 

メアリーのように “学びたい子ども” のニーズを「子どもらしく育てたい」「普通に育てたい」からといった理由で無視する行為は、その子ども本人にストレスがかかるため絶対にしてはいけない。同年齢の子達より速く深く習得していくのがメアリーにとっての “普通” なのだから。

 

ギフテッドは高い能力を備え持って生まれてきた故に放置しておいても独りで貪欲に学んで才能を開花させるから大丈夫、というのは都市伝説である。突き進みたい関心分野をすでに持っているギフテッドより、関心事が多過ぎて揺れ動いているギフテッドのほうが実際多く、親や教師、指導者の適切なサポートやアドボケートはマストである。

 

メアリーが小学校で退屈していたように、多くの場合、小・中学生のギフテッドにとって学校で受ける学年レベルの勉強は簡単である。ギフテッドにチャレンジさせる学習環境を与えなければ、努力の大切さや学習習慣がいつまでたっても身につかない。そんな子達が高校や大学に入って初めて壁にぶちあたると、強烈なショックを受け、鬱になったりドロップアウトしていく。

 

この映画のなかでのベストな教育オプションは、メアリーの学校が勧め、フランクが拒否したギフテッド・スクールにメアリーを通わせることだった。ギフテッド・スクールは不均衡に成長していくギフテッドのアカデミック・ニーズ、ソーシャル&エモーショナル・ニーズをきちんと理解している。フランクが望んでいた “同年代の友達ができる環境” もメアリーに与えることができた。不均衡に成長していくギフテッドの、いずれ巣立つときのための最適なソーシャル・トレーニングの場ともなり得た。ギフテッド・スクールはそのために存在している。

 

最終的にはメアリーのアカデミック・ニーズを地元の大学で満たし、ソーシャル&エモーショナル・ニーズはガールスカウトで満たすという選択をしたのは良かった。メアリーと家族にとっての最適な選択だったのだろう。ギフテッドのなかには(ギフテッド・スクールやギフテッド・プログラムで学ぶという選択以外に)メアリーと同じようにアカデミック・ニーズは大学で、ソーシャル・ニーズは課外活動で満たすという “ギフテッド教育” を選んでいる子達も多数いる。メアリーが強く希望していたフランクとの生活を維持することができたのも何より。

 

才能開花に執着するエブリンも、やはり数学の超ギフテッドだった娘(メアリーの母)を死に追いやってしまったほど極端だが、フランクのように「普通の子どもらしく育てたい」とメアリーの才能を極端に否定する育て方も(そのような家族に実際何度も遭遇してきたが)ギフテッドの子達を追い詰めてしまいかねない。

 

 

〜シルビア・リム教授と脚本家トム・フリン氏との対談より抜粋@NAGC2017〜

2017 / 08 / 28
22:06

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